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Feature 01:
平面多重広告 @ トイザらス in Times Square
updated on August 12, 2002

ブロードウェイと44丁目のコーナーというタイムズスクエアの中心地に昨年11月にオープンした玩具店、トイザらス。このほど、毎年シカゴで行われる小売りのデザインとマーケティングの見本市、GlobalShop 2002で、ストア・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

地上4階立て+地下1階、延べ床面積 約1万220平方メートルは、玩具店として世界最大。店内には18mの観覧車、全長10mの動き、鳴く恐竜の人形、人間のリアルサイズの2階建てバービー・ドールハウスと、遊園地さながらのエンターテイメント性を実現した超オモチャ屋なわけである。が、注目に値するのはそれだけではない。

全面ガラス張りの壁面には、165のスクロールするパネルが設置されていて、それぞれが8つのイメージを表示する。透明なスクリーンが表示されている時は、吹き抜けの店内にあるモニュメンタルな観覧車が見えていて、162枚のイメージで覆い尽くされると下の写真のように1枚の巨大な絵が表示されるというもの。その動きはコンピュータで制御されていて、様々なパターンで徐々に表示される。(上の写真は透明スクリーンのポジションから動き始めたところ)

巨大な看板が林立していたのは過去の話。今やタイムズスクエアは、ブレードランナーもひるみそうな未来都市の様相。そのカラフルでひっきりなしに動く映像を用いた広告の氾濫の中にあって、ハイテク技術を用い、ダイナミックでありつつ、結果としてはスタティックなこのプレゼンテーション、好感が持てる。

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