ニューヨーク最大の老舗デパート、メイシーズ内のマクドナルドの前に小さなマクドナルド・グッズ売り場がある。そこで見つけたトートバッグ。雑誌がすっぽり入るくらいの手頃なサイズ、表側はキャンバス地、インナー部分はビニール製の結構しっかりした作りで、6ドルという値段もいい。
赤に黄のMのロゴ、上部が弧を描いた台形のシェイプ、手前がくれた口部分、内側の黄と白のストライプ柄...と、あのフライドポテト(-余談だがアメリカでは、フライドポテトはフレンチフライ、ドナルド君はロナルドという) のパッケージのデザインを、そっくり踏襲したところがグッド。
アンディ・ウォーホールがキャンベル・スープの缶やブリロの箱をアートとして提示したことでポップ・アートは生まれた。一昨年、昨年あたりは、洗剤や口臭予防材、お菓子などのパッケージがよくブティックのウィンドウ・ディスプレイや広告に用いられていたが、(『一枚のポスターのようなウィンドウ空間』2/1/01号参照)アメリカのマス・プロダクトのデザインって、グラフィック・アートとしての完成度が高いということなのだろうか、"そのまま" が不思議と絵になるものだ。