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Feature 02:
いないいないばあ広告 by Nextel
updated on October 6, 2003
普段なら数種類のポスターが数十枚貼られているマンハッタンの壁貼りポスター掲示スペースに、黄色地に黒の文字で "Do." とだけ書かれたポスターが掲載された。
ここかしこで目にしたが、掲載主のロゴもなければ、キャッチコピーもURLも、文字情報は何もない。商品の写真やイラストもない。一体これは広告なのか、アートなのか、何なのかまるでわからない。Do Do Do de Da Da Daなんて歌が昔あったが、Doの後にピリオドがふってあるし、小さいスペースには "Do." が1つしかなかったりするので、その歌とは関係ないんだろう。Doって、一体何をしろっていうのか。疑問だけが残った。
そして1週間ほど後、そのあちこちのDo.は、
に貼り替えられた。そして、"NEXTEL. Done." とあった。携帯電話のキャリア、NEXTELの広告だった。
NEXTEL にすればそれでおしまい、NEXTELならいろんなことが簡単にできる、そういうレトリックなのだろう。これだけのスペースを連続で占拠しきって行ったキャンペーン、媒体料のことを思うと、何かちょっと物足りない気もするが、NEXTELは、Verizon、AT & T、T-Mobile といった競合他社と比べてそれほど大きなキャンペーンをしてこなかったので、大掛かりなキャンペーンをすることによって、メジャー感を訴求するのが一番のポイントだったのかもしれない。
日本なら、通勤・通学客が毎日目にする駅前のスポット一カ所で、このようないないいなばぁ的紙芝居広告、効果的に使えそうではある。
--> Nextel オフィシャル・サイト
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