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ひと味違うキャラクター使い
広告主: DaimlerChrysler's Dodge
3/21/99

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--クリックすると大きなイメージが見られます。(左ページ34K、右ページ28K)--

スパイダーマン、ジュラシックパークの恐竜、ドクターセウススのキャット・イン・ザ・ハット等、人気のキャラクターが登場しているのは、ダッジのグランド キャラバンES の雑誌広告。ダッジがユニバーサル・スタジオと提携したことが、このような広告が掲載されることとなった背景にある。

ユニバーサル・スタジオ・エスケープは、今年5月に「The Theme Park for the 21st Century--21世紀のテーマパーク」と銘打って、フロリダ州のオーランドに、遊園地、『アイランド・オブ・アドベンチャー』をオープンする。その中にはJurassic Park、Toon Lagoon、 The Lost Continent、 Marvel Super Hero Island、 Seuss Landingの5つのセクションがあるので、広告のキャラクター達はそこから飛び出て来たわけだ。

キャラクターものと商品の提携というのはよくある話で、珍しくもない。大抵は虎の威を借る狐に終わる、というか、それがキャラクターを使う目的なのであって、それ以上にもそれ以下にもならない。キャラクターはターゲットを釣るエサのようなものなのだ。あえて言うなら、失敗はキャラクターのファン層と商品のターゲットのずれや、イメージのずれから生まれ、成功はその見事な一致によって生まれ、影響力は虎であるキャラクターのポピュラリティーに比例する。

そいういった通例からすると、この広告はキャラクターを使っているが少し違う。これだけタッチの違うキャラクターが一堂に会することで、おもちゃ箱をひっくり返したようなワクワク感や楽しそうな感じが生まれ、加えて言うなら、車のボディの赤と、随所に使われるキャラクターの赤が一体感を生み、ビジュアル的にうまくまとまっている。車は写 真の切り抜きではなく、スーパーリアルなイラストレーションかもしれない。少なくとも窓の部分には、はめ込みのグラフィック処理が施されている。そういったこともあって、実写 とアニメが合体した時によくある、アニメだけが浮いて見えるということがない。 なんとなくアドベンチャーに乗っかって行けそうな感じがする。

言わんとしていることがシンプルで、使った手法もシンプルで、そういうことをうまくまとめていて、渋い流し打ちのヒット、みたいな広告である。


--本記事で紹介した雑誌広告内のキャラクターのクレジット--
Universal Studios Island of Adventure & Toon LagoonTM & © 1999 Universal Studios, Inc. Dueling DragonsSM UCSI. Jurassic Park® UCSI/Amblin Entertainment, Inc. Seuss characters & attraction namesSM Dr. Seuss Enterprises, L.P. Rocky & FriendsTM & © 1998 Ward Productions. Marvel Super Hero character names & likenesses: TM & © 1999 UCSI. UNIVERSAL STUDIOS ESCAPE, a Univesal Studio/Rank Group Joint Venture. All rights reserved.


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This article is critique about overseas advertising and products to Japan. All rights of original works are reserved by the advertisers or the creators who made them. No reproduction or republication.

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