エッセンス・オブ・ニューヨーク

百聞は一見にしかず
広告主: Epson America, Inc.

4/22/99

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	各写真をクリックすると拡大写真が見られます。（18～23K）

インクジェットのプリンターの優れた性能を宣伝したい時、最も効果的な広告方法は何だろう。いろいろなレトリックが考えられるだろうが、本当にその性能がすばらしいなら、消費者に実際にプリントアウトしたものを見てもらうのが一番だ。この単純にして明解な手法を実践したのが今回紹介するエプソン・アメリカの雑誌広告。

上記左(-1a- )のヒョウのイメージは、誌面内に印刷された写真ではなく、雑誌のページの上に厚手の紙を糊付けしたもの。

BEFORE WE GIVE YOU A LITTLE
INPUT ABOUT OUR 1440 DPI PRINTER,
TAKE A LOOK AT SOME OUTPUT.
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エプソンの1440dpiプリンターについて
あなたにちょっとインプットする前に、
ちょっとアウトプットを見て下さい。

というヘッド・コピー、そしてイメージの右下に「▲Peel off (めくりとってください)」の文字。それに従ってヒョウの写真をめくりとると-1b-。ヒョウの写真が貼り付けて合った場所には、ヒョウのイメージを出力途中のプリンターの写真と商品名、「PRESENTING THE EPSON STYLUS COLOR 900 INK JET PRINTER」。つまり、このヒョウの写真は、エプソン・スタイラス・カラー900を使ってEPSON PHOTO PAPER の上に出力されたものだと気付かされる。

ページをめくると-2-。-1b-と同じ出力途中のプリンターの写真は2倍くらいの大きさ、商品名は逆に小さく繰り返し、$449の値段をプリンターのそばに表示、そして右上コーナーにはエプソンのロゴ。ページ下部は商品スペックを押さえるコピーとウェブ・サイトのURLが続くが、勝負はもう最初のページでヒョウの写真をめくった時点でついている。

消費者は、ヒョウの写真を見て、獣の毛並みやらんらんと光る瞳、乾いた木肌等の質感に驚き、インクジェットからの出力とは思えないフォト・クオリティを体験させられたのだ。

いかに製品がすごいかを言うとき、それがプリンターの場合、解像度やら吹き付けるインクのドットの大きさやらのスペックを他社と比較するという手もあるが、結果がどれくらい違うものなのか、いいものなのかを実感として知らせることはできない。

スペック競争の激しいデジタル・カメラなんかでもできたであろうこのアイデア、タレントの威を借りない、広告屋さんの実力が満ち満ちている。

Epson のオフィシャル・サイト--＞www.epson.com

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