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効き目の長い広告
広告主: American Express
4/24/01 

アメックス雑誌広告付箋 写真をクリックすると拡大写真が見られます。(21&24 K)

アメリカで発売されている女性向けショッピング・マガジン『Lucky.』に掲載されたアメリカン・エキスプレスが発行するクレジット・カードのひとつ、"BLUE" の広告。ぱらぱらと雑誌をめくる中で、特に目をひくものではなかったのだが、その見開きの右ページにひっかかった。

春らしい明るい色味が並べられていて、コスメのパレットさながらだ。各色に、「YES!」「MAYBE?」と書かれている。説明書きによると、この雑誌を見て、「欲しい!」と思ったり、「いいかもね」って思ったものにつける付箋として使ってくださいということらしい。この雑誌でのショッピングの覚えのために使うかどうかは別として、付箋紙とはまた重宝するものだ、どれ使わせてもらおうと、何気なくめくり取ってみて、参った。

0421removedall.jpg 26枚あるカラフルな付箋紙、めくった後には、"NO ANNUAL FEE(年会費無料)" 等の広告文句が左ページと同じシアンで書かれていたり、"BLUE" の写真が顔を出す。付箋紙の裏も同じ。つまり、付箋紙を使おうとする時も、使っている状態でも、"BLUE" の広告を見ることになるわけだ。

付箋紙をすべて使い切ると、この見開きページの右側は、ご覧のように、"BLUE" のカード写真が並ぶことになる。

付箋ページの裏には、カードを申し込んだ人には、雑誌『Lucky.』のキーフォルダーがプレゼントされるだとか、名前とメールアドレスを登録した人には、『Lucky.』のウェブサイトに掲載されるバーゲン情報が、掲載日の前日にメールで送られるといった両社のタイアップ広告が続く。

雑誌にしても、新聞にしても、ポスターにしても、広告というと、一瞥して終わるものが多い。使ってもらえるもので広告紙面を作ることによって、効果を持続させることができるというのは、また新しい視点だと思う。

追記:
そう言えば、最近、マンハッタンの街角に貼られた"BLUE"のポスター、シンプルな白バックに、カードが中央に配置されただけのものを10連貼りx3列、4列というものだった。白にブルーで、とてもさわやかな感じできれいだった。その時は、カード自体のデザインがいいと、カードを並べるだけで格好良くなるんだなと思っただけだったが、今にして思うと、あれはこの雑誌広告と少しは連動していたのかも。



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This article is critique about overseas advertising and products to Japan. All rights of original works are reserved by the advertisers or the creators who made them. No reproduction or republication.

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