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アドバタイジング・ウォッチング
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これがニューヨークだぜっ!
New York Metro, Llc
12/28/01 


10月の広告編「全てのニューヨーカーに届くメッセージ」でご紹介したニューヨークのカルチャー&エンターテイメント情報を発信するNew York Metro が、シリーズ広告を・・・

男女






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周辺部から中央にかけて明るくなるブルーのグラデーションを背景にして、その中央には仲睦まじい男女のカップルのアメリカン・コミック風イラスト。なぜか女性のアゴにはブツブツと髭が生えている。

それを2行のコピーが囲んでいる。「WHERE TO MEET WOMEN .(女性に出会う所) WHERE TO MEET MEN. (男性に出会う所)」。ここまではふむふむという感じだが、これに 「WHERE TO MEET WOMEN WHO USED TO BE MEN .(かつては男性だった女性に出会う所)」というコピーが続く。うはは!と声を出して笑ってしまった。

右ページ下部には、広告主である New York Metro のロゴがあり、「ナイトライフ|ビッグなシティだ。ちょっと助けを使ってもいいんじゃない?|ニュース&ゴシップ|レストラン|ショッピング|アート&ナイトライフ|ベスト・オブ・NY」と押さえの説明コピーがあるが、こんなものを読まなくても、WHERE が何処なのかは明らかだ。そうだ、ニューヨークはそんなこともただの日常として呑み込んでいる街だ。

後悔 テレビ
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悪魔のイラスト編「HAVE SOMETHING TO REGRET IN THE MORNING. (朝になって後悔するような何かをしよう)」は、要は一夜限りの遊びのことを指している。このコピーにドキッとしないまでも、ちょっと周囲を見回せば、ニューヨーカーだったら思い当たるような事件は、ごろごろあることだろう。

テレビのイラスト編は「FIND SOMEONE TO HANG OUT WITH OTHER THAN RACHEL, ROSS, MONICA, AND CHANDLER. (つるむ相手を見つけよう、レイチェル、ロス、モニカ、チャンドラー以外に)」というコピー。この4人の名前は、アメリカの人気テレビ番組『Friends』の主役の名前。『Friends』はニューヨークを舞台に、いかにもどこかにいそうな4人の若者の間で繰り広げられるラブコメで、高視聴率番組だが、そんなものを見てるんじゃなくて、誰かリアルライフの友だち見つけようぜ、街に遊びに出ようぜ、と言っている。

ニューヨークでは、依然としてテロ後の経済的地盤沈下が事実としてある。テロ前なら、木曜から土曜までは、連夜レストランやバーは賑やかだったのが、やはりちょっと静かだ。だからNew York Metro は、「全てのニューヨーカーに届くメッセージ」では、普段の生活を取り戻すことがニューヨークに対するボランティアだと訴えていた。

同じコトをこの広告でも訴えているのだが、あれから3ヶ月余りがたって、メッセージの投げかけ方が変わってきた。生真面目に石橋叩いて生きるだけじゃなくて、人生、楽しもうよ、思うまま自由に生きようよ、だってあなた、このクレイジーな街、ニューヨークで暮らしているんでしょ?と。

日本では、今回のテロの後、海外旅行関係を始めとして、さまざまに自粛があると聞く。事なかれ主義もわかるが、それが自分たちの首をじわじわと絞めていくことを思えば、こんな苦境の今こそ行動すべきじゃないのだろうか。

2002年、平和へと世界が進んでいきますように。よいお年を!


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"ESSENCE of NY"に掲載されている写真は、いずれもアメリカの広告作品の資料として紹介しているものです。写真の一部または全部を改竄または転載することは固くお断りいたします。原著作権並びに肖像権は、広告主・広告制作者・出演者がその権利を有します。記載されている会社名・製品名等は各社の商標および、登録商標です。掲載記事の無断転載を禁じます。

This article is critique about overseas advertising and products to Japan. All rights of original works are reserved by the advertisers or the creators who made them. No reproduction or republication.

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