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デザイン・ウォッチング
意匠

しびれるキャンディ・ポップ
© 1998 OddzOn/ Sound Bites
toy candy
-- [$11.99 @ Toysa'r'aus]
11/12/98


アメリカのお菓子には、味を追究すると言うよりは、アイデアやデザインのオモシロさで目を引く、パッケージに凝ったおもちゃ的要素の高いものがよくある。おもちゃとお菓子、子供が好きなものを合体させた商品だ。

その古典的代表格がPETZ。アニメのキャラクターなどの顔がついた入れ物にPETZのキャンディを入れ、頭を押して上を向かせると口から一個ずつキャンディが出てくるというもの。キャンディ食べたさというよりは、キャラクター集めたさに次々と買ってしまうという図式があり、実際PETZはコレクティブルズとして収集され、確立されたマーケットがある。

従来のTOY CANDY(おもちゃキャンディ)は、写真のようにグリップの先に棒付きキャンディが突き刺してあり、スイッチを入れるとキャンディがグルグル回転して、とにかく自分でペロペロ舐めなくてもいいという(便利と言うかぐうたらと言うか)代物だった。

ここに紹介したのはそれと同じルックスだが、新製品のサウンズ・バイツ(Sounds BitesTM)。棒付きキャンディを食わえてボタンを押すと、ボタンによってファミコン・ゲーム調の "Splat"、"Whunk"、"Hah Hah"、"Bump!" という4種の音が鳴るというもの。

キャッチコピーが「頭の中で本当に音が鳴る! (Really Plays Sounds INSIDE Your Head!)」リードコピーには、「Sounds BitesTMは、安全な音の振動を、キャンディを通 して送ります。キャンディに歯で触れると、実際に音楽と音の響きをなんと、頭の中で(!!)聴くことができます。そのサウンドは大きく、はっきりとして聴こえてきます。本当に、本当によく聴こえます。」そして説明書には、「1 .キャンディを歯の間に置く。2. ボタンを押す。3. 笑う」と書いてある。

にぎやかなパッケージには「それを信じるためには、試してみなければならない!(YOU GOTTA TRY IT TO BELIEVE IT!)」と書いてあるので、とにかく試してみた。口を開けたり閉じたりしてキャンディを噛むといろんな響き方をする。笑う。

"キャンディを舐める--頭の中で音が響く"。この2つが結びつかなくてはならなかった理由はどこにもない。だが、"キャンディを舐める--頭の中で音が響く"、そこにはまったく新しい未知の体験がある。一見ばかげた商品に、モノとモノの結びつき方の無限の可能性を見る思いがした。


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