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デザイン・ウォッチング
意匠

しゃべり始めた紙コップ
PromoCup, Inc.
12/12/98

I love NY
ニューヨークの朝はベーグルやドーナツとコーヒーで始まる。日本にも進出したスターバックス・コーヒー等の値のはるグルメコーヒーだと紙コップもそこのブランド・ロゴ入りだが、グロッセリー・ストアやデリ、屋台で買う1杯50〜60セントのコーヒーは、豆が何だろうと、どこで買おうと、大抵は左の"I (love) NY" か、他1〜2種、ニューヨーカーにはお馴染みの図柄入りと決まっている。

世の中にはいろんな柄の紙コップがあると思うのだが、何故だか頑なにお決まりのデザインの紙コップをニューヨークのコーヒー・シーンは守り続けてきた。それが最近崩れつつある。広告入り紙コップが登場したのである。

下の写真、左と中央は、クリスマス・シーズンにラジオ・シティで行われているチェイス銀行提供のクリスマス・スペクタキュラーというショーと、そのチケットをディスカウントして売るチケットセンターを持つターゲットというスーパーマーケットの広告入りのカップ。そして右は最近マンハッタンに次々ショップをオープンしているオールド・ネイビーという大型カジュアル・ウェアのショップの広告。

広告であるとは言うものの、特に右のオールド・ネイビーのものは、紙コップというプロダクトとしてオールド・ネイビーのショップの雑貨のコーナーに並んでいてもおかしくない。

CHASE TARGET OLD NAVY
--クリックすると、拡大写真が見られます。(14K〜19K)--

ニューヨークのビジネス街では毎朝屋台の前にコーヒーを買う人々の行列ができる。人種の坩堝、様々な文化が共存しているニューヨークにおいて、これほどあらゆる国の人々1人1人に共通 して浸透している生活習慣は他にないだろう。たかが紙コップ、されど紙コップ。特定のターゲットだけにではなく、より広い層へメッセージを投げるには、ありそうでこれまでなかった、この紙コップという広告媒体、有効である。盲点をつかれた思いがする。こういう例を目の当たりにすると、広告代理店に占拠されていない媒体というものが世の中にはまだまだありそうな気がしてくる。


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This article is critique about overseas advertising and products to Japan. All rights of original works are reserved by the advertisers or the creators who made them. No reproduction or republication.

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