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デザイン・ウォッチング
意匠

擬人化の魔法
made in Germany by Koziol [材質: リサイカブル・ポリプロピレン100%]
4/12/99

台所雑貨









左からパスタ麺すくい、アイスクリーム・スクーパー、ジャガイモ皮むき器、レモン絞り器

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(9〜15K)

生活必需品でもないものを消費者に買わせるには、モノ自体に人を惹きつけるだけの魅力がないといけない。いかに魅力を持たせるかという方法には、「なくても困らないんだけどあると便利」といった、一応機能による付加価値を持たせる需要喚起型とそのモノ自体に存在価値を持たせるインテリア・マスコット型がある。飾っておくだけでカワイイ(あるいはオシャレ、カッコイイ等)→欲しいというしくみを作るのだ。今回採り上げたキッチンウェアはその一例。

これカワイイ」と人に思わせる単純かつ効果的な方法に擬人化がある。だんご3兄弟しかり。目や口をつけることで、無機質なモノに温かさが加わり、途端に感情移入ができる対象と化す。それがどれくらいカワイイと思われるかは、それがどんな顔であるかというデザイン力だったりイラスト力だったりするが、どんなものでも目や口が描いてあるのとないのとで、どちらがカワイイかを比べたら、答えは歴然としている。擬人化による親近感のアップは圧倒的なものだ。

お玉やフライ返し、木べらや包丁といったキッチンウェアは、通常なら食器棚のひきだしの中に並べられているか、菜箸と一緒に陶器の壷か何かにつっこまれているか、壁にぶらさげられたりしているものだが、ここで紹介しているキッチンウェアは、立てて置いておくことができるよう取っ手の部分がデザインされている。目や口で顔をつけたことによって表情を持たせただけでなく、立たせるということによってこれらに何か生き物のような生命感を持たせた。そして飾ることを目的として置くことを可能にした。

擬人化すると、とかく幼稚なテイストになりがちだが、Koziol というこのドイツのデザイングッズ・ブランドは、カワイイけれど大人っぽいテイストを保ち、オブジェ的クオリティを付加することに成功している。


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This article is critique about overseas advertising and products to Japan. All rights of original works are reserved by the advertisers or the creators who made them. No reproduction or republication.

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