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機能が生むデザイン AQUA PAD: Copmuter Expressions, Inc 8/13/99
いいデザインのマウスパッドを見つけだすのは難しい。せいぜいマウスパッドに印刷されている図柄ができるだけよいデザインのものを見つけるというのが関の山。輪郭がいろいろに切り抜かれているようなものは奇抜で目を引くが、それはマウスパッドの機能を考えると邪道な気がする。 アクアパッドは、パッドの中にライトブルーとイエローの液体（成分はおそらく水時計に使われるようなものと思われる）と気泡が入ったマウスパッド。 このままでもカラーリングが綺麗だったり、マウスパッドに水という素材がユニークだったりで、グッドデザインのマウスパッドの部類に入れてもいいくらいだが、何よりもこれが「！」なのは、マウスを動かすとその圧力で中の液体と気泡が混ざり、移動し、イエロー〜グリーン〜ライトブルーのグラデーションでアメーバのように有機的なフォルムが形成されるという点だ。 マウスパッドの機能は、マウスのボールを滑り過ぎず、ひっかかり過ぎず、スムーズに回転させることにある（実際このアクアパッドの使い心地はかなりいい）。そして、マウスがマウスパッドの上を移動するのは、コンピュータを使って作業をするにあたってメニューを選んだり、スクロールバーを動かしたりするためである。マウスパッドとマウスがそれぞれの機能を果 たした結果にこんなおまけが生まれるのは何とも楽しい。 コンピュータに向かって一仕事し、ふとマウスパッドに目をやる度に色目やパターンが無限無二な予期せぬ ものに変わっている。「デザインは機能に従う」は、グッドデザインの必要条件だが、「機能がデザインを生む」、なんていうこともあるのだ。 とかくオフィスの卓上には硬質なモノ、地味なモノ、無機質なモノが多い。液体というマテリアルは心地よさが感じられる。写 真のライトブルー＆イエローの他、レッド＠イエローのカラーバリエーションがあり、ｉＭａｃ、ｉＢｏｏｋ、ヨセミテＧ３となら、ばっちりのコーディネートだ。
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