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写真立てと言ってまず頭に浮かぶのは、額縁タイプのもの。往々にして主張しすぎるものが多くないか。この写真には合うけれど、こちらの写真には合わない、この棚の上だったら合うけれど、こちらの机の上だと合わないとか。要は写真を飾るためのものなのに、写真立て自体がなにがしかのテイストを放っているため邪魔をして主役である写真が埋没してしまう。

長い間飾り続けるものならば、保存の目的も兼ねて、部屋のインテリアや写真や絵が持つイメージに合わせて、１対１でデザインや材質を吟味してフレームを選ぶのもまた楽しいのだろうが、気に入ったポストカードや現像所から持ち帰ってきたての写真を気軽にさっと飾りたい時には、絵面とケンカせずに写真を飾ってくれさえすればいいだけなのにと思う。

その「写真を飾る」という機能を究極のシンプルな形にしたらこうなりました、そんな感じの写真立てがこれ。

この写真立て、細い針金の両端に紡錘形のコイルがついているだけ。そのコイルの部分に写真やポストカードを挟み、写真１のように弓状に曲げて１枚、また、写真２のようにそれぞれ１箇所ずつ挟み込んで２枚の写真やポストカードを立てるという仕組み。

フレームがないわけだから、飾る写真やポストカードの絵面が何であれケンカすることはない。また、サイズや縦横の比率に囚われることもない。ただ、写真を、ポストカードを、そのままに飾ることができる。

でしゃばることなく、主役である写真を立てる、実によくできた写真立てだ。

• industrielle collection: tel +33(0)61 10 27 061 made in france

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