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デザイン・ウォッチング
意匠


ロゴ入りミント
Kate Spade
11/28/01

ミント 前々号のストリート編で、ニューヨークの人気バッグ・ブランド、ケイト・スペードの壁貼りポスター街角に登場したコンセプチュアル・ポスター 9/10/01号のことを書いたが、右の写真はそのブティックで売られているお菓子。

ピンク地に白の kate spade のロゴ、直径4.5センチの丸いブリキ缶のパッケージに入ったミント。レジの近くに1個だけぽろんと置かれていた。値段もなかったのだが、尋ねると4ドルのれっきとした商品だった。

こういうものの常として、すぐにフタを開けてみたくなる。大概の場合は、捻って開けるネジ式か、少しの引っかかりがあるのを引っ張って開けるタイプだが、これは違った。捻れないし、引っ張ってもびくともしない。どうやって開けるのか、缶の裏のイラストと説明を見るまで見当もつかなかったが、答えは、フタの中央を押して開け、フタの両サイドの側面(切れ目が入っている部分)を押して閉める、だ。

図解すると、以下のようになるが、このフタ、閉まっている状態では中央が少しだけ盛り上がっている。それを押すと、ポコッという音とともに側面の爪の部分が開くというしくみ。要は灯油缶のフタと同様の仕組みで、あのフタの部分だけでパッケージになっているというわけ。

図解

ただそれだけのことなのだが、商品と出会った瞬間に疑問が生まれ、それが即座に解決されて、小さな驚きがあるというのは楽しいものだ。疑問というものは、人の心をしっかりと捕らえ、その解決は、商品に対する好意へと行き着く。

ちなみに中身のミントだが、口臭をエチケット違反とするアメリカ社会ではとてもポピュラーなお菓子。ノベルティとしてよく使われ、ランジェリー・ブランドの "ビクトリア・シークレット"(四角いブリキ缶入り唇の形をしたミント)、カフェでコーヒー飲みながらの座り読み大歓迎の大型チェーン書店 "バーンズ&ノーブル" などでも自社ブランドのミントを販売している。

安い値段でれっきとしたロゴ入り。そのブランドの愛好家にとっては魅力的な商品だ。販売する側としては、販促経費のかからないノベルティグッズといったところか。


  • Kate Spade のオフィシャルサイト-->www.katespade.com
    NY ソーホーのストア: 454 Broome St., tel: 212-274-1991
  • World Packaging Corp.(パッケージ制作)-->www.webfuel.com


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This article is critique about overseas advertising and products to Japan. All rights of original works are reserved by the advertisers or the creators who made them. No reproduction or republication.

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