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NY now :
2003年ニューヨーク・レストラン・ウィーク
updated on January 31, 2003

このところニューヨークは最高気温が氷点下、夜はマイナス10度以下なんていう寒い日が続いた。久々に零度を超えると妙に暖かく感じる。ついつい暖房の効いた屋内に閉じこもってしまいがちだが、今週のニューヨークは、出歩かないではいられないイベントがあった。レストラン・ウィークだ。

これ、3コースランチが、開催年をもじった値段で食べられる (2003年なら$20.03) という食い倒れ週間。今回参加したのは、シャンテレールやモントラーシェといったニューヨークタイムズ紙の評で三つ星がつく有名レストランを含めて170軒。普段のディナーならメインディッシュだけでこの値段を超えちゃうような高級なところも含まれているからたいへんお得!

だ!と思って行くのだが、これにはドリンク代が含まれていないので、食べ終わってみると高かったということになることしばしば。昼間っからアルコールはよそうと決意して出向いても、おいしそうにワイングラスを傾けている人々や、そのレストランの名前がついたカクテルなんかが目にとまり、結局は誘惑に負けてしまう。そしてデザートが出てくればコーヒーを頼むし、そして税金 (ニューヨーク市は8.25%)がついて、チップ (15〜20%) がついて・・・で40ドルくらい。連日ともなるとちょっとバブリーなランチだ。

それに引き替え、日本の外食は、ニューヨーク市より税金が安くて、チップがいらないから、会計の段になってありゃ?ということにならなくていいなぁ。チップなんて、態度の悪いウェイター/ウェイトレスに当たって減らしてやる〜っ!と思っても、気が弱くて(うそ)、8.25%の税金の2倍(というチップ計算法をニューヨーク市ではよくする)を計算して、何十セントという端数の部分でのカットしかできないんだもん。


(ニューヨーク編集室 向井余史子)
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トライベッカにある三つ星ポルトガル料理レストラン、Pico のメインディッシュ。バカラオ (塩漬けの鱈の干物)・ケーキとビーツのロースト

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349 Greenwich St. (@ Harrison St.)
Phone: (212) 343-0700

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