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ポップなＰＯＰ 3/2/99
・左の写真全体の拡大写 真（49K） ・ＰＯＰポスターの拡大写真（50K） FINE FARE Supermarket --Lower East Side, NY アメリカのスーパーのウィンドウには、大抵その週の特価品の告知のためのＰＯＰポスターが貼られている。上の写 真にあるように、とにかく一面ポスターで隙間なく埋め尽くされているので、スーパーのウィンドウには窓としての機能はなく、ＰＯＰポスターを飾るための巨大なフレームとしての役割を果 たすこととなっている。
ピー・オー・ピーともポップとも呼ばれるが、ＰＯＰはPoint Of Purchase advertising の頭文字をとったものであり、Popular Artの略称であるポップアートとは関係ない。だが、ポップアートの意を「・・・・1961年〜62年、ニューヨークを中心に現れた絵画様式。広告、続き漫画、報道写 真など、今日のマスメディアの図像をそのままとりあげるのを特徴とする。・・・・(*SONY Electronic Book 平凡社 百科事典『マイペディア』より) 」とすると、これはまさしくＰＯＰと呼ぶにふさわしいＰＯＰである。 去年、マンハッタンのフィフス・アベニュー沿いに店を構える、イギリスのメンズ・ファッション・プランド、ポール・スミスがインテリアのディスプレイに用いていたのを記憶している。スーパーのＰＯＰがアーティスティックに見えるという感覚は希有なものではないのだ。 このポスター、Ｂ全(728mm X 1,030mm)くらいの大きさがあるのだが、写 真はだいたい店内に置かれているクーポン付きのチラシと共用で、チラシ同様、豪快に版ズレしている。文字部分はクリアーなので、恐らく写 真は版ズレしたものの流用なのだろう。カラーコピーを切り貼りしたような痕跡もある。日本の優れた印刷技術をもってしては、お願いしても真似できないのではないかと思うほどの版ズレで、ある種味わい深い。この印刷のチープさによって、商品がものすごく安くてお得な気がしてくる・・・。
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