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ストリート・ウォッチング
街角

街角番外編@ロンドン
Epson 他
12/17/01

先週、仕事でロンドンを訪れる機会があった。短期の滞在だったので、街を散策するような時間はなかったのだが、空港と唯一観光で訪れることができたテート・モダーン(2000年に発電所を改築して作られたテート・ギャラリー新館の近現代美術館)、そこに行く道中で目に留まった広告を今回はリポートする。

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エプソン まずはヒースロー国際空港内、入国審査へ向かう長い回廊の曲がり角の所にあった蛍光灯で照らし出す透過光式の看板。モンドリアンか、はたまたオプトアートを彷彿とさせるカラフルな市松模様。通路の壁をギャラリーにして、現代アートを展示しているのかと思いながら近づいてみると、看板の下部に「SEE WHAT YOU'RE MISSING(あなたが見落としているものを見るために)」というコピーが。

更に見つめて、やっとその市松模様の中心に "EPSON" の文字が隠れていたのに気付いた。掲載の写真は小さいので全体を見渡せる為、文字に見えやすいが、大きな看板を見ていると、色とりどりの四角がたくさん配置されているだけのように最初は見えた。(クリックして大きな写真を見ると、この辺のところがわかっていただけると思う)

こういう大きな看板が、景観を乱すことなく、だけどしっかり広告としてアピールしているというのは好感が持てる。

右の写真の看板は、表と裏に広告が描かれていて、一定の時間ごとにそれらが切り替わる。別に珍しいものではないが、ロンドンでは屋外の大きな看板、地下鉄構内や空港内のA全サイズくらいの広告スペースにも、この仕組みのものが。街に広告が溢れていて、スペースがないというわけでもないだろうが、省スペース型の広告が目についた。

タクシー お馴染みの由緒正しき黒塗りロンドンタクシーも、時代の波か(といっても、私は最近のロンドン事情をあまり知らないが、10年くらい前に訪れたときは少なくともなかったように思う)、ボディに広告が掲載されているものがあった。ロンドンの古い町並みの中ではちょっと浮いて見えた。

テート・モダン 募金箱
昨年、火力発電所だった建物を改築してテート・ブリテン(旧テート・ギャラリー)の近現代美術館としてオープンしたテート・モダーン。

特別展示以外は無料だが、あちこちに美術館をサポートする寄付を呼びかける募金箱が置かれていた。分厚い透明のアクリル板の中に、赤や緑などの色がついた、透明の水枕のような、花瓶のような物が入っているという形態。遠目に見て、最初は何かのインスタレーションかと思った。さすが世界屈指の現代美術館、募金箱までカッコイイ。

サンドイッチバッグ アメリカがハンバーガーなら、イギリスはサンドイッチ。サンドイッチテリアというサンドイッチ専門のお店がたくさんある。写真はそのお持ち帰り用の紙袋。なんてことはないんだが、この正方形の袋、サンドイッチっぽくてイイ感じ。その袋に印刷されているのは、サンドイッチ屋さんのロゴではなく、bluesq.com というインターネット・カジノサイトの広告。どうやらBag Media という会社が、サンドイッチのお持ち帰り用紙袋をメディアとする広告代理店で、「しゃべり始めた紙コップ」(デザイン編: 12/12/98 掲載号)のサンドイッチ袋版らしい。


各写真はクリックすると拡大写真が見られます。(29〜37 K)


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