ホーム ストリート デザイン アド e. ストア クリエイター 資料集 窓口
ストリート・ウォッチング
街角

Win Win Window?!
Macy's
6/24/02

06mib01.jpg
老舗デパート Macy'sブロードウェイ側のショーウィンドウ
ページ内の各写真をクリックすると拡大写真が見られます。(16〜40 K)


アメリカでは7月3日、日本では少し遅れて6日からスタートするこの夏の娯楽大作、MIB IIこと、"Men In Black II"。97年に公開された一作目と同じく、舞台はニューヨーク。一作目でジョークにもなっていたように、エイリアン(=外国人、 宇宙人)の不法入国はメキシコとの国境線からだったりするが、それらがクレイジーな騒動を起こしてもしっくりと調和してしまうロケーションは、ニューヨークをおいて他にない。

公開を前にして、ニューヨークでは、バスのボディ、地下鉄の駅貼り等、街のあちこちで映画の広告を見かける。ミッドタウンにある老舗デパート、メイシーズのショーウィンドウも、ブロードウェイに面した側と7番街に面した側は、MIIB のロゴに映画のシーンの写真がはめ込まれたポスター風のもの、出演者の写真を背景に映画の登場人物のようなブラックスーツ、セクシーなパンク・ファッションのマネキンのウィンドウ・ディスプレイ、映画で登場するグッズのディスプレイと"Men In Black II" 一色となった。

メイシーズ自体はこの映画のパートナーではないが、メイシーズで販売している、時計(ハミルトン)、サングラス(レイバン)、メンズ・シューズ(ロックポート)は、この映画のパートナー(他にマウンテン・デュー、バーガーキング、メルセデス・ベンツ)。
06hamilton.jpg06rockport.jpg06rayban.jpg 06mib04.gif
Macy's7番街側のショーウィンドウ

左からハミルトン、ロックポート、レイバン
これまで、スターウォーズ、Xmen のように、フィギュアを始めとするキャラクターグッズの販売を興行収入と並ぶ大きな収入モデルとすることはあったが、メルセデス・ベンツ、ハミルトン、レイバン、ロックポートと、極めて "大人" なブランドとの強力なタイアップは、新しい形(もちろん、俳優や歌手の誰それがドラマで着ていた〜〜がバカ売れということが結果として起きることはあるが、それらは制作時点からの計画的なタイアップではないので、別物と考える)。映画を模倣する二次的製品ではなく、実際に使われた本物であるという点も違う。

各社のウェブは相互リンクし、映画のチケットや懸賞を用いたキャンペーンを実施している。ともに協力してお互いを盛り上げる両者が勝ちのWin Win シチュエーション、という戦略構図。

映画の公開はこれからなので何とも言えないが、既にパートナーの商品を取り扱う路面店で MIIB のロゴを掲げたPOP が氾濫しているし、Men In Black サイドとしては、プロモーション効果が大きいのは想像に難くないが、果たして売り上げに貢献するだろうか。結局の所、流行に飛びつき、消費をリードするのは、女性と子供。遊び心もあるブランドというイメージ訴求はできるのだろうが、ハミルトン、レイバン、ロックポート、メルセデス・ベンツといった商品の購買層はちょっと硬派。映画のお祭り騒ぎに釣られてつい買っちゃったということにはならないような...。さて、その効果の程はいかに。



<<STREET WATCHING>> 前号を読む



[NYの近況]


先週の日曜日、セントラルパークのサマーステージに行って来た。サルサの女王、セリア・クルズがお目当てだった。最前列、ステージ真っ正面で大感激。写真がなくてすみません。天気予報では雷雨だったので、デジカメは迷った挙げ句、うちに置き去りだったので(晴れたかと思ったら、どしゃぶり雨だけでなく、雹まで降るような荒れ狂ったお天気でした)。

ニューヨークの夏は楽しい。これから、オペラ、ジャズ、クラシック、バレエ、映画 etc. びっくりするような大物も含めて毎日のようにあちこちで無料、超お得価格、寄付制の野外コンサートやイベントが行われる。多くはニューヨークの夏恒例の催しではあるが、911後の夏とあって、ダウンタウンの復興を謳い、グランドゼロからほど近い、バッテリーパークやファイナンシャルセンター等で行われるものも。

サマータイムの導入が時々日本でも話題となるが、どういうメリットがあるのか、イマイチ一般にはピンと来ないのではないかと思う。ニューヨークでは、こういった市民と観光客のためのイベントが目白押しだし、歩道にテーブルとイスを出すレストランやカフェも多いので、9時前まで夕方気分でいられる長〜〜いアフターファイブは心底ありがたい。

NY編集室 向井余史子

Copyright 1998-2001 © CYBER SEAS JAPAN Inc.
"ESSENCE of NY"に掲載されている写真は、いずれもアメリカの広告作品の資料として紹介しているものです。写真の一部または全部を改竄または転載することは固くお断りいたします。原著作権並びに肖像権は、広告主・広告制作者・出演者がその権利を有します。記載されている会社名・製品名等は各社の商標および、登録商標です。掲載記事の無断転載を禁じます。

This article is critique about overseas advertising and products to Japan. All rights of original works are reserved by the advertisers or the creators who made them. No reproduction or republication.

  ホーム ストリート デザイン アド e. ストア クリエイター 資料集 窓口  
┌────────┐ 
│ CLICK→ │ 
└────────┘