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デザイン・ウォッチング
意匠

中身を取り出した後も役に立つ収納ケース
Protocol New York, NY: ProtocolTM Magic Bag
4/12/01

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クリックすると拡大写真が見られます。 (33 & 26 K)

幅10センチ位の黒いケース。"マジック・バッグ" は、この中に収められている。中身を引き出して広げると約44 cm X 33 cm 大のナイロン製トートバッグになる。

同じくらいの薄さで同じ素材であれば、別にマジック・バッグでなくても、畳めば同じくらい小さくなるものなのだが、このマジック・バッグには2つのアイデアがある。

まず1つは、取っ手を収納ケースにしたということ。ぽちぽちと滑り止めのついたソフトな手触りのプラスティック・ケースが、バッグとして使用する時に持ちやすい取っ手になる。

そしてもう1つ。最小設計されたケースにバッグをきっちり収めるには、必然的に正しい畳み方をしなければならない。マジック・バッグは、そのインストラクションを説明書にではなく、直接、バッグの部分に体裁良くデザインとして入れ込んだ。

図柄に従って(拡大写真参照)、FOLD 1、FOLD 2、の順にフォールド(=畳む)し、最後、ROLL 5 で、くるくるっとロールし、手提げの部分を折り曲げると収納できる。難解な説明を要するものではないとは言え、実物原寸大の説明というのは非常にわかりやすい。また、それが見た目に煩雑だったり、カッコ悪かったりしないというのはエライと思う。

収納ケースの類は、中身を取り出した途端に邪魔になることが多い。用済みの間に落としたり、なくしたりというのもよくある。ちょっとしたことなのだが、機能を変えて常時役に立ち続ける、こういう無駄のなさは気持ちいいものだ。


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