NY now : お気に入りコーヒーメーカー、 アメリカのオンライン・ショッピング (amazon.com) updated on December 3, 2002

先日、コーヒーメーカーを買った。Bodum の Mini Electric Santos という3〜6カップ用のコーヒーメーカー。色はオレンジの他にクリアとブルー、青緑有り。クリアかオレンジかで迷ったが、クリアは在庫切れだったのでオレンジにした。 過去には、"科学が生んだ最もシンプルで美しい" Chemex のコーヒーメーカーを使っていたのだが、割れてしまった。その後、カップにのせて使うペーパードリップで入れていた。同じものをまた買うのも気が進まなくて、かといって普通のコーヒーメーカーもイヤで（しかもアメリカで売っているものは、12カップ用とか、大きなものが多く、お店に行ってもなかなかチョイスが限られている）やりすごしていたのだが、ついに見つけた。 まず、デザインが気に入った。コーヒーを煎れる仕組みが要はサイフォン式なので、水を入れる部分がコーヒーピッチャー、お湯をわかす電気系統部分が底にあって、全体が一体化したミニマムさがいい。そしてペーパーフィルターが不要なのもいい。説明書によると、Bodumがパテントをとっているコーヒーの沈殿物を最小にしか通さないフィルターで、コーヒーの味とアロマを最大に引き出すんだそうだ。水を入れてスイッチ入れたらできあがり、バキューム・コーヒー・ブルーイング・システム（これが一番美味いんだそうだ）で、コーヒーを煎れる温度から保温まで適温、そして保温は２時間で切れるので、コーヒーが煮詰まってまずくなる心配もない。 これ、あちこちサーチして回った挙げ句、amazon.com で買ったのだが、該当ページ(ただし12カップ用)では、商品の宣伝ビデオ(商品写真横のWatchアイコンをクリック)がチェックできる。だいたい同ページのEditorial Reviews の部分にテキストで書かれているようなことをナレーションは言っているのだが、本よりテレビが受け身でも情報が入ってきて楽なのと同様に、インターネットでも、文字よりビデオが圧倒的に楽なのだ。何かとブロードバンド時代に応じたムービー・コンテンツを見かけることも多くなってきたが、ショッピングサイトにおける、こういう商品説明を端的にプレゼンテーションしたビデオというのは商品訴求にとても役立つものだと思う。 ついでにamazon.co.jpにはなくてamazon.com にあるサービスを紹介すると、ページの右上で黄金色に輝く宝箱アイコンのXX's (ユーザーの名前) GoldBoxというものがある。amazon.com で１回以上購買したことがある人オンリーのタイムサービスのコーナーである。6〜10個くらいの商品が日替わりで提示され、Gold Boxのコーナーに入ってから１時間だけ特別割引で購入できるというもの。１ページに１アイテムで順番に見ていく際、次のアイテムに進んだ時点で割引購入の権利を放棄することになるという仕組み。 何が入っているのかわからない福袋方式の自分の名前入り宝箱アイコン、結構そそられて、当初は毎日のようにチェックに行ったものだ。中には家でも建てれそうな本格的な電気のこぎりとかあったりして、自ら進んでは絶対見なかったであろう商品も見ることになっておもしろかった。一度はシェフ用フライパンというのを衝動買いしてしまったし、訪れたついでにＣＤ買ったことも再々あるし、このシステム、リピーター獲得的にも、販促的にも効果ありと言える（笑） (ニューヨーク編集室　向井余史子)

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