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冬に備えてドングリ拾いに余念のないリス。 カメラを向けると餌をねだって近寄ってきた。 〜Union Square にて〜
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日中で10℃前後、夜は5℃以下という今日この頃。秋も深まりめっきり寒くなった。公園の木々や街路樹も紅葉のものからすでにすっかり落葉してしまったものもある。
11月の第4木曜日のサンクスギビング・デー (感謝祭) 前後は、クリスマスと並ぶ大きなホリデー。全米各地、親元を離れた子供も帰郷し、家族が集い、みんなで七面鳥の丸焼きを食べる日だ。食専門のケーブルテレビ局、Food TVでは、連日花形シェフが、詰め物をした七面鳥の丸焼きとそれにかけるクランベリーソースやグレービー、添えのマッシュポテト、デザートのパンプキンパイといった典型的なサンクスギビング・デーのためのレシピを紹介している。
それぞれの料理に、クルミやピーカン、アーモンド、クリなどがよく使われるので、公園の芝生を走り回り、一心不乱にドングリを食べたり、巣に運んだりしているリスを見ていると、妙に親近感を覚えるのであった。
私も今年は一念発起して10パウンド (=約4.5キロ) の七面鳥をローストする予定。スーパーマーケットやグルメショップにはできあいの詰め物パックが売られていて便利なのだが、それらはパンをベースにしたものばかり。パイやらパンやらも食べるので、ここは一つ、ワイルドライスも含めたお米系で。10パウンドの七面鳥というのは、売られていた中で一番小さいもので、大方は15パウンド (=7キロ弱) くらいだろうか。豪快料理である。焼き上げるのに20分X重さ [パウンド] というから、10パウンドで3時間20分もかかる。だが、お節料理の品数とそれぞれにかかる手間暇を思うとお手軽な気もする。
問題は、大抵の場合、食べきれないことにある。というわけで、料理番組では、既に、残った七面鳥をいかにして食べきるかということに話題の中心は移っている。日本でもおもちやお節の残り物を使った料理が紹介されたりするから、お国変われど、いずこも同じ秋の夕暮れ・・・という感じであろうか。
(ニューヨーク編集室 向井余史子)
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