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ストリート・ウォッチング
街角

一枚のポスターのようなウィンドウ空間
Old Navy
2/1/01

OLD NAVY のウィンドウ
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もうすぐバレンタインデー。日本ではそろそろ義理用、本命用のチョコやらその他のプレゼントやらの買い付けに女性たちが奔走している頃かもしれない。ここアメリカでは、基本的には男性から女性に花束やらプレゼントを贈るが、義理というコンセプトがないのか、もっぱら本命向け。イベントに乗っかった商魂が人々を煽るのはアメリカとて同じ。バレンタインデーにダイヤモンドをプレゼントしましょうなんて広告も目に留まる。

ま、そんなゴージャス路線があるにはあるが、やはりキャンディやら、チョコレートやらのかわいいお菓子がバレンタインのイメージにはふさわしい。アメリカから日本にも進出しているアパレル会社の Gap Inc.の子会社である Old Navy のウィンドウ・ディスプレイは、そんなストレートな発想から生まれ、見事に成功していた。

Old Navy のサイトの方でも連動したデザインとなっている "Love Old Navy Style" と題したバレンタインキャンペーンのディスプレイは、アメリカでポピュラーな砂糖やガム、キャンディのパッケージを壁面に貼り付けて作られている。

拡大写真を参照していただくとよりわかりやすいかと思うが、写真の左下部に並ぶ比較的大きなパッケージ(ピンクと水色)が砂糖、その上、Tシャツの右に並んでいるのピンクのハート型パッケージが、バレンタインにはお馴染みのスウィートハーツ (BE MINE、ONE KISS といったメッセージが一粒一粒に書かれている)、中央に2列に並べられている黄緑色のものが リングレイのダブルミントガム、右下部のパンツの背後に四列に並べられているのがレモンヘッドと呼ばれるキャンディ。

パッケージをデコレーションの材料として使うという発想自体は新しいものではないが、ここでは、ウィンドウという立体空間を一枚の紙に見立て、個々のパッケージのデザインをグラフィックデザインのモチーフとして使いこなしたという点で新しさを感じる。

キャンベルスープの缶やブリロのパッケージをアートの題材としたポップ・アートの巨匠、アンディ・ウォーホールも顔負けのポップさ。Old Navy というブランドイメージにも合致した、実に明るく元気なウィンドウだ。

candies


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