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街角

お茶でも飲みながら投資でもしていってよ
ING DIRECT
4/5/01

exterior interior




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45 East 49th Street, between Park and Madison Avenues

マンハッタンのミッドタウンに新しいカフェが登場した。外観といい、インテリアといい、なかなかお洒落で、通りには、かっこいいねと写真を撮るツーリストもいたくらいだ。だが、このカフェ、マンハッタン内の人通りの多い所には必ず1軒はあるというスターバックスに対抗すべくできたものではない。

このイング・ダイレクト・カフェは、世界最大級、65ヶ国に支店を持つ金融組織であるオランダのイング・グループの1つであるインターネット・バンク、イング・ダイレクトのブランチの役割を果たす。顧客は、ここでコーヒーや紅茶を飲んで、クッキーでも食べながら、ファイナンシャル・コンサルティングを受けるのだ。カフェの店員のように見えている人々は、イング・ダイレクトの行員。

イング・ダイレクトはインターネットで営業するバーチャル銀行。例えば、同行が提供しているオレンジ・セーイビングス・アカウントという口座は、手数料、使用料、口座維持費無料、最低預入れ金額制限なし、年利5.5%の高利息(3/21/2001時点)、そしてFDIC(Federal Deposit Insurance Corporaiton: 米預金保険機構)の保証つきなので、万一同行が破綻しても、預金者は最高10万ドルまで保証される。

internet ここまで有利な条件を並べられても、建物がない銀行にお金を預けるということに対して抵抗を、また、口座を開いた後も支払いをオンラインですることに対して抵抗を感じる人はまだまだ多い。というわけで、地上に降り立ったわけだ。

カフェ内には、無料のインターネットサービス、フェデラル・エクスプレスの発送サービスの設備があり、マグカップ、ベースボールキャップ、Tシャツ、果てはマウンテンバイクといったイング・ダイレクト・グッズも販売している。キャンペーンか何かでもらえるならまだしも、これらを買いたいという心理が私には想像しがたいが、まぁ、これも、フィジカルな存在感をアピールする役には十分たっているのだろう。

ニューヨークのこのカフェは、現在仮オープン中で、本格稼働は今月末〜5月の予定。続いて今年の夏には、デラウェア州ウィルミングトンと、ペンシルバニア州のフィラデルフィアにもカフェをオープンすることになっている。

フィジカルな支店を持たないことで人件費、施設の維持費を節約し、高い利息を提供するというのが売り文句のネットバンクだったはずだが、どうやら実際の窓口は必要という結論らしい。


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