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ストリート・ウォッチング
街角

会話する連貼りポスター
Motorola
6/7/01


スモーキーなパステルカラーの色ベタをバックグラウンドに、何やら身の回りのいろいろなものがシンプルにポンと紙面のセンターに置かれ、それぞれに短いコピーが。

上段左から順に右へと見ていくと・・・

Layer 1 copy 10 Layer 1 copy 9 Layer 1 copy 8 Layer 1 copy 7 Layer 1 copy 3 Layer 1 copy 2 Layer 1 copy Layer 1


↑↓クリックすると拡大写真が見られます。(20〜29K)

  指紋「I DID IT(私がやりました)」
  パトカー「I KNOW(おみとおし)」

  パーキングメーター「FEED ME(補充して)」
  携帯電話「OKAY(了解)」

  チワワ「I'M LOST(迷子になっちゃった)」
  PDA「I'LL FIND YOU(見つけだすよ)」

  車「I'M EMPTY(ガス欠だ)」
  ガソリンスタンド「I'M CHEAP(安いよ)」

  携帯電話「I NEED YOU(君が必要だー)」
  トイレ「I'M HERE(私はここよ)」

  セーター「BE GENTLE(やさしくしてね)」
  洗濯機「I WILL(そうするよ)」

  牛乳パック「I'M SPOILED(私腐ってるの)」
  冷蔵庫「I KNOW(知ってる)」

  レストランの席「HOLD ME(おさえて)」
  PDA「I WILL(おさえる)」

と、2枚1組、左側ポスターのブツの発言に対して右側のブツが受け答えしている。なんだかお茶目。連貼りによって同じ展開の繰り返しを一気に見せたことで、身の回りのモノ達が会話を始め、その散りばめられた温かみがあるカラフルなバックグラウンド・カラーのように色めきだった様子が小気味よく表現されている。モノ達のざわざわおしゃべりしている声が、あちこちから聞こえてきそうだ。

実は、ストリートでこの連貼りを見かけて、撮影した時には気づいていなかったのだが、今、こうして写真を見てみると、その答えているポスターのブツ写真の下には "intelligence everywhere(=至る所にインテリジェンス)" +モトローラのマークという押さえのコピーがあった。

確かに、私たちの身の回りのモノ達は、テクノロジーの発展によって飛躍的にインテリジェントになり、これまでスイッチをいくつも押したり調節したりしてコントロールしていたことでも、どんどん人間の手を介さずにできるようになっている。それはあたかもモノ達同士で話し合ってしていることのようだ。

ポスターからの情報はここまでだが、ホームページの方には、更にこの広告を補足するコピーとして「モノ達が他のモノ達に対して話し始めている。あなたの周りでも。モトローラだから、それが現実になっているのです」といったことが書かれている。そして、それぞれの組ポスターについてモトローラのテクノロジーが今後の身近な生活をどう変えるかという説明がある。チワワの例を紹介すると、「モトローラの小型化技術によって、近い将来、サテライトと交信するペットの首輪ができて、逃げちゃったあなたのベスト・フレンドの居場所を簡単に突きとめるだろう(概略)」。これとこれはどんな関係があるの?って疑問に思った方は、クリックして解読していただきたい。

街頭ポスター、ウェブ、それぞれの媒体特性によって、同コンセプトを巧く料理した広告だ。


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This article is critique about overseas advertising and products to Japan. All rights of original works are reserved by the advertisers or the creators who made them. No reproduction or republication.

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