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ストリート・ウォッチング
街角

キャッチコピーがメインビジュアル
Apple Computer, Inc.
7/9/01


マックワールド ニューヨークのジェイコブ・ジャビッツ・センターで、今月17日から20日まで、マックワールド・エキスポが開催される。というわけで、街のあちこちにはご覧のような広告がちらほら。さすがに巧い。究極のシンプルさで、言わなければいけないことがずばり言えている。

街頭の広告において、シンプルであることは大変重要なことだ。「街頭広告を探して歩いている」私のような者を除いて、普通は、通りをどこか目的地に向かって歩いていたり、ぶらぶらすること自体が目的だったりするわけだから、雑誌広告のように、意図的にものを見る、読むという姿勢ではほとんどの場合がないからだ。そこにあることで、人のアテンションをキャッチし、一瞬にして理解させなければならない。それをこのアップル・コンピューター社の広告はあっさりと成し遂げている。

"I ハートマーク (Love) NY" は、70年代にNY州商務局が観光キャンペーンのスローガンとして掲げたことに始まり、そのロゴは、デリで買うコーヒーの紙コップ、白いビニールの買い物袋等に用いられているので、ニューヨークで生活する人々には大変見慣れたものとなっている。その赤いハートマークの部分をアップル社のロゴである赤いリンゴと差し替えた。キャッチコピーがメインビジュアルなのだ。MacとNYの関連は一瞥にしてわかる。ここに "Macworld・Javits Center・July 17-20" と入れば、通りすがりの人に与える情報としてはもう十分だろう。

街頭広告がしばしば嫌われる原因となる、あまりに商業主義的で景観を乱すといった問題もここにはない。選挙カーの立候補者名連呼しかり、はりあげられた大声が人々の心に届くものでは必ずしもない。アップルらしいスマートな広告だ。


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This article is critique about overseas advertising and products to Japan. All rights of original works are reserved by the advertisers or the creators who made them. No reproduction or republication.

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