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天地をひっくり返した広告。 広告主: The Salvation Army 6/22/98
 You'd be surprised how tough this is for a lot of people to do. There's no easy turnaround from drug addiction, mental illness and family crisis. It taked a long-term commitment to help people recover from drugs and alcohol. Family counseling to help them rebuild their families. Transitional housing. AIDS support. And job training to give them the skills they need to become independent. Help us help them. Call The Salvation Army at 1-800-SAL-ARMY to donate to your community's efforts.  NEED KNOWS NO SEASON 1-800-SAL-ARMY 雑誌をパラパラとめくっていてぎょっとした。一瞬何かの間違いかと思う。ページの天地が逆で、文字がさかさまになっているからだ。今回ここに紹介した左上の広告は、1865年に救世軍が組織したインターナショナルなキリスト教団体、サルベーション・アーミーが掲載したもので、コピー全文は右上参照。 キー・ビジュアルは、白地に黒のコンテで書いた回転を示す矢印だけ。キャッチ・コピーは「多くの人々にとって、これがいかに難しいかということにあなたは驚くでしょう」。以下「ドラッグ中毒、精神の病、そして家庭崩壊等の問題を簡単にひっくり返す(=turnaround)方法はありません。ドラッグやアルコール中毒を克服するには、長期間の手助けが必要です。彼らが家庭を再び築き上げるのを助けるためのファミリー・カウンセリング、過渡期の住宅、エイズ・サポート、そして彼らが独立できるようなスキルを身につけるための職業訓練。私たちに力を貸して下さい、彼らを助けて下さい。あなたのコミュニティの努力に寄与するために、1-800-SAL-ARMY に 電話をしてください。」と続く。 「ひっくり返すことが難しい」というコア・コンセプトを表現するのに、ページごとひっくり返してしまった。天地が逆なので、とりあえず目に触れると「？」と思い、コピーを読ませて「！」と納得させる。手書きの黒のコンテの矢印以外にグラフィックがないのも、ボディのコピーを読ませるための手段として成功している。 アピールしなければいけないことがあって、それをいかに効率よく見る者に伝えるかというレトリックに広告制作者はしのぎをけずっているのであるが、そのもう一歩前のステップ、「いかに目立つか」という広告の原点に立ち返った上で、これはインパクトがある。いかにそれがその広告自体の中で完成した良い広告であっても、何十頁もある雑誌の中で、目にとまらなければなければ無意味なのであるから。 偶然かもしれないが、この手法、最近他でも見かけたので以下に紹介する。
今回紹介したクライアント各社URL |
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