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Feature 01:
ファッションと映画とインターネット by DKNY
updated on August 12, 2003

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見られます


壁貼りポスターの中に、DKNY PRESENTS NEW YORK STORIES -- A LITTEL FILM ABOUT A BIG CITY と書かれた映画宣伝の連貼りが。ニューヨークベースのメンズ&レディース・アパレル会社、ダナ・キャラン・ニューヨークが提供の映画?!映画に様々な会社がタイアップして自社製品を提供するということはあったが(『Win Win Window?!』 ストリート・ウォッチング 2002年6/24号)、映画自体を製作というのは聞いたことがない。

「ストーリーはDKNY.COMで」と書かれていたので早速サイトをチェックしてみると、この映画、劇場公開映画ではなく、DKNYのサイトで公開されている映画だった。40MBの小さい画面 (幅200ピクセル)、60MBの大きい画面 (幅480ピクセル) のクイックタイム・ムービーが見られる。

映画の長さは18分。主要登場人物は、女優を目指すアンジェラ、新人作家のソフィ、ミュージシャンのミッシェル。いずれも夢に向かって奮闘しながらマンハッタンで暮らす20代の女性。DKNYのターゲットのイメージは、もう少し年齢層が上のエグゼクティブなキャリアウーマンなような気がするのだが、『NEW YORK STORIES』は『セックス&ザ・シティ』予備軍のようでもあるが幾分地味な暮らしぶりの若者(もちろん着ている服はファッショナブル)のお話である。

映画を伏線に、登場人物が着ていた服を映画のシーンと、ファッションショーのランウェイ写真で紹介。他、ストアロケーションの情報、オンラインショップへのリンクでサイトは成り立っている。

15秒や30秒のテレビコマーシャルでストーリーを語ることはできない。ブランドのイメージ訴求をするにあたって、映画は最適なメディアである。ウェブならコストパフォーマンスは格段に高い。ブロードバンドが急激に普及していっている日本でも可能性が感じられる手法だと思われる。

--> DKNY "New York Stories" オフィシャル・サイト

2003年夏特大号 [ Feature 01 | Feature 02 | Feature 03 | Feature 04 | NY now ]