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ストリート・ウォッチング
街角

無料ポストカード〜その2〜
Le Pere Pinard
11/1/00

ポストカード
クリックすると拡大写真が見られます。(40 K)


レストランで食事をする。アルバムかと思うくらい気合いの入った革張りの2つ折りカバーに挟まれて登場しようと、そのままトレーに乗って丸まって登場しようと、最後のしめで出てくるのは、レシートである。うっとりするような味覚の饗宴、ほろ酔い加減から、現実に引き戻される瞬間だ。いかに高級レストランでエレガントに食事をしようと、この時に「お。やるなぁ」と思わされることはなかなかない。

マンハッタンのダウンタウン、ローワーイーストサイドに洒落たフレンチのワインバー&ビストロ "Le Pere Pinard" でブランチを食べた時のこと。食事が終わって伝票を頼んだら、ギャルソンがポストカードを「メルシー・ボクー」と言ってテーブルの上に置いて行った。お洒落なポストカードだと思って裏返したら、レシートがステイプルで留められていた。そして、ポストカードには、レストランの営業時間と電話番号、ファックス番号、メールアドレスが印刷されており、ちゃんとアメリカ国内用の20セント分の切手も貼られている。

これだけ準備を整えてもらったら、何かの折りにはこのポストカードを誰かに送ることもあるだろう。私は(この原稿のためもあるが)しっかり持ち帰った。

1999年6月のこのコーナー、『無料ポストカード--配布と伝達--』でも述べたが、個人がポストカードをプライベイトな伝達手段として送る場合、ジャンクメールとして捨て去られる確率は少ない。

他人のネットワークを使って、宣伝をさせてしまうなんてすごい。

元々DMとして送ろうと思っていたものが残ったから使い切るまで、というアイデアなのかも知れないが、見も知らない誰かに好意的にお店の情報が届くのなら、20セントとちょっとの手間は高くはないんじゃないだろうか。


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