ニューヨークの今年の６月は、観測史上最も降雨量が多く、寒い６月になった。今日まで３日連続で晴れたことがなく、２日晴れれば雨という鬱陶しい空模様続き。一昨日は雨でコールド、昨日も天気予報では雨だったが、中止覚悟でニューヨークの地元チーム、ヤンキースとメッツが戦うサブウェイ・シリーズに行ってきた。
メッツのホーム・グラウンド、シェア・スタジアムでの試合。球場の周りには10台ばかり観戦ツアーのバスが停まり、小雨模様の中、試合前からバーベキュー大会で盛り上がっていた。私は友人と一駅向こうのコリアン・タウンでしっかり焼き肉を食べ、スタミナ十分で球場入り。ボリュームたっぷりでおいしかったので大満足だったのだが、球場の通路に楽しげな屋台が並ぶのを見て、ホットドッグとビールのスペースを空けておくんだったと後悔。腹十二分目くらい食べてしまっていたし、寒かったので、コーヒーで観戦となってしまった。野球観戦の醍醐味を一つ堪能し損ねた。不覚だった。
イニングの合間には、１塁側、３塁側あわせて10人くらいのボールボーイみたいな人達が、バズーカみたいなものを肩からぶらさげて登場し、Ｔシャツをくるくるっと丸めたものを観客席に向かってがんがん撃ちまくって配るというアトラクションがあり、とてもうけていた。当たっても危なくないし、２階席のかなり上の方までＴシャツが放物線を描いて飛んでいく様は演出としても派手だし、なかなかグッドアイデア。野球って試合時間が長いし、間が多いので、ずっと座って見ていると、ものすごいファンというわけでもなく見に来ている私なんかは正直言って退屈してくるから、こういうことをやってくれると立ち上がるし、騒ぐしで気分転換になっていい。
試合の方は点を取りつ取られつの接戦で、延長11回の末、３−７でヤンキースの逆転勝ち。新庄選手はスタメンで登場したし、松井選手はホームランを打ったし、雨で中止にさえならなければいいと思っていたので、期待以上の楽しい観戦となった。私も一緒に行った友人もどちらのチームのファンというわけでもないので、基本的には日本人選手が打席に立つと応援し、試合は競った方がおもしろいので負けてる方を応援し、延長でヤンキースが得点をあげれば、そろそろ夜も遅いから決着がついてほしくてヤンキースを応援し・・・というわけで、まわりのアメリカ人には不可解な観客に見えたことだろう。
以前、ヤンキースタジアムに野茂選手や伊良部選手が出場する試合を見に行ったことがあるが、その時の方が日本人選手への声援が多かったような気がして残念だった。てっきりアメリカ人からも「ゴッジ〜ラ〜ッ！」とかけ声がかかるものと思っていたのに・・・。
(ニューヨーク編集室 向井余史子)
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５番センター松井選手
８番センター新庄選手
ハンバーガーやピザに混じり、
スシも立派にスタメン入り
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